本研究構想では、ソフトマテリアルの階層構造中に存在する、異なるスケール3つの構造と運動の状態(静的・動的不均一性)に焦点をあて、上下の空間スケールにある構造と運動との静的・動的な結合の機構を理解する。この理解に基づき、各スケールの静的・動的状態を制御することで、新しい構造やダイナミクスを有する状態を創生(並進自由度がガラス化しているが、回転自由度が融解している「不凍液晶」など)したり、あるいはその起源が理解されていないような状態(並進自由度は融解しているが、メゾ構造の回転自由度のガラス化により誘起される「トポロジカルガラス」など)の構造・ダイナミクスを理解することを可能とする。
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