地球惑星磁気圏における 0.1eV - 100 eV のエネルギー範囲の粒子観測を念頭に、イオンエネルギー質量分析器を開発した。機器設計では、エネルギー分析部の極板形状・配置を工夫するとともに、質量分析技術として用いられてきた飛行時間分析法を改良した。その結果、小型形状を実現しつつ、感度を大きく損なわないセンサー形状を得た。次に、観測器を製作し、イオンビーム照射を行った。その結果、エネルギー分解能、角度分解能、質量分解能とも設計に即した性能を有することを確認した。また、紫外線照射を行い、1AU (太陽-地球間距離) における太陽紫外線強度で紫外線が観測器に直入射しても問題ないことを確認した。
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