研究課題
基盤研究(B)
本研究では,個々の表面吸着種の吸着状態を規定したうえで,反応座標に強く関与する振動モードの励起・緩和ダイナミクスを検出する手法を開拓することを目指した.極低温走査トンネル顕微鏡探針に時間間隔を制御したフェムト秒パルス対を照射するシステムを構築し,光誘起による金属表面上の水酸基のフリップ運動を観測することに成功した.また,局所分光への応用が期待される,単層アルカリ原子層のプラズモン応答が,二次元物質との相互作用により著しく増大することを見出し,その超高速応答を明らかにした.
物理化学