カチオン性ロジウム(I)/H8-BINAP錯体触媒を用いたジインと対称電子不足内部アルキンとの段階的な化学および位置選択的[2+2+2]付加環化反応と、引き続く還元的芳香族化反応により、[8]シクロパラフェニレンオクタカルボキシレートおよび[6]シクロパラフェニレンテトラカルボキシレートの合成に成功した。そして、これらの化合物の構造とパッキング構造をX線結晶構造解析により明らかにした。また、完全分子間自己環化三量化反応による分岐型シクロパラフェニレンの前駆体の合成に成功した。さらに、様々な環状π共役分子合成における鍵反応となる付加環化反応の開発にも成功した。
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