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強誘電性液晶の光起電力効果について検討した。オリゴチオフェン骨格を有する強誘電性液晶を合成し、強誘電層であるキラルスメクティックC(SmC*）相において、光起電力効果が、自発分極とキャリア移動度に正比例することから、通常の接合による光起電力効果と異なり、試料バルク全体で発生した自発分極によって形成される内部電界によって発生することを明らかにした。また、この光起電力効果がラセミ体では観測されず、光学活性体のみで観測されることから、前例にない、分子キラリティーによる光起電力効果であることを明らかにした。
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