生体膜の膜ゆらぎ計測とその生体膜機能との相関

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15H03824
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 分析化学
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 藤浪 眞紀 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (50311436)
• 研究分担者: 豊田 太郎 東京大学, 総合文化研究科, その他 (80422377)
• 連携研究者: 野本 知理 千葉大学, 大学院工学研究院, 助教 (00510520)
• 研究協力者: キアリ ルカ 千葉大学, 大学院工学研究院, 特任助教 ; 綿引 靖人 千葉大学, 大学院融合理工学府, 大学院生 ; 髙橋 昌裕 千葉大学, 大学院工学研究科, 大学院生 ; 藤井 拓也 千葉大学, 大学院工学研究科, 大学院生 ; 唐澤 悠一郎 千葉大学, 大学院工学研究科, 大学院生 ; 伊香 智史 千葉大学, 大学院工学研究科, 大学院生 ; 武井 智彦 千葉大学, 大学院工学研究科, 大学院生 ; 上本 頌子 千葉大学, 大学院工学研究科, 大学院生 ; 後藤 和馬 千葉大学, 大学院工学研究科, 大学院生
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 分析科学 / 生体物理 / 生体分子 / 生体膜 / 表面・界面物性 / 界面活性分子

研究成果の概要

本研究では，自立型脂質二重膜である黒膜について，レーザー誘起界面変形法（LISD），光褪色後蛍光回復法（FRAP）の適用を可能にすると共にコレステロール濃度・浸透圧依存性の測定を行った。浸透圧が増加した場合，膜張力と拡散係数が共に増加したのに対し，コレステロール濃度が増加した場合は膜張力が増加したのに対して拡散係数の減少が見られた。これらの結果は膜張力と流動性についての系統的な測定結果として重要であるだけでなく，これまで測定できなかった平坦，かつ揺らぎが大きな脂質二重膜についての結果である点でも重要であり，今後の発展が期待される。

自由記述の分野

分析化学