研究成果の概要 |
本研究課題では、リンバナジン酸ナトリウムガラス(xNa2O・10P2O5・(90-x)V2O5 ('x' = 5-45 mol%, xNPVと略す)の組成,導電性,およびNa電池正極特性の相関を調査した。Na2O濃度(x)の増加に伴い,ガラスの三次元網目構造の切断が生じ、その結果、ガラス転移温度Tgと電気伝導度は低下することが分かった。xNPVガラスを正極材として用いたNa電池の充放電特性を評価した結果、45NPVガラスが最大の初期容量 258mAh/gと小さい不可逆容量21mAh/gを記録した。これらの結果より45NPVガラスが二次電池正極材として高い性能を持つことが示唆された。
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