研究課題
微小管路における血流挙動をマルチスケールバイオメカニクスに基づいて理解するため,以下の検討を進めた.1.直管,2分岐管および実血管形状を模した多分岐管について,管径をパラメタとして微小流路を試作した.トレーサー粒子と高速度カメラを用いた計測法を用いて,試作した流路内の流れ場を定量的に求めた.2.従来提案されてきた赤血球の力学モデルについて,せん断流れにおける変形と膜回転周期を高精度で表現することを試みた.その結果,非線形な粘弾性特性の精緻なモデリングが重要になることがわかった.3.複数赤血球の変形と運動を高精度かつ効率的に計算するために,粒子法コードの高精度化を行うと共に,スペクトラル境界要素法の開発を進めた.
2: おおむね順調に進展している
実験計測方法および計算機シミュレーション法の開発が想定通りに進み,それを用いた初期の研究成果が得られた.
開発した実験手法および計算手法を洗練させながら,力学原理に基づいて,力学パラメタ間の関係を定量的に明らかにしていく.
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
Pediatric Cardiology
巻: 36 ページ: 1436-1441
10.1007/s00380-015-0758-x