超流動乱流中の微細粒子を可視化するため,撮影カメラの光学系の改良をおこなった.その結果,3時刻以上の粒子を検出できる割合が向上し,粒子径分布の計算が文献値として既知の分布と一致するようになった.実験体系および解析プログラムの改良により,超流動乱流場の微細粒子のラグランジュ軌道の撮影をおこなった.粒子軌道に沿った速度構造関数を計算することで,そのべき指数を算出ることができた.このべき指数は,ラグランジュスペクトルのべき指数と等価である.粒子径によりこのべき指数は異なることが明らかとなった.また,粒子速度と加速度の確率密度関数から,常流動成分と超流動成分の割合が大きく影響することが明らかとなった.
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