高気相体積率スラリー気泡塔のスケールアップ支援用流動予測技術の開発を目的とし、スラリー気泡塔内流動試験を実施した。塔径、水位および気相体積流束を変化させて気相体積率の支配因子を明らかにし、幅広い実験範囲を網羅できるスラリー気泡塔内体積率評価式を構築した。また、高気相体積流束スラリー気泡流内を流動する大気泡の抗力係数には既存モデルは適用できないことを明らかにした。そこで、擬二次元気泡実験により、スラリー内気泡の速度を測定するとともに抗力係数相関式を作成した。実験で得たスラリー気泡塔内気泡流に関する知見を既開発の固気液三相気泡流計算技術に組み込み、高気相体積率スラリー気泡塔流動予測技術を開発した。
|