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2017 年度 実績報告書

超短パルスレーザー誘起マイクロ衝撃波の伝播特性解明と再生医療マイクロカプセル応用

研究課題

研究課題/領域番号 15H03921
研究機関九州工業大学

研究代表者

玉川 雅章  九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 教授 (80227264)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードフェムト秒レーザ / 衝撃波 / 細胞刺激 / 最大圧力 / マイクロカプセル
研究実績の概要

本年度においては, (1)局所的な衝撃波の発生が可能な時短レーザを用いて集束によりマイクロ衝撃波を生成し,それぞれの圧力の伝播特性と圧力場を調べること,を行った.これについては,レーザ機器不調のため平成28年度までに達成できていなかったマイクロ衝撃波生成のために,集光の光学システム系の再構築と修正を行った.高周波数まで圧力の測定ができるプラッターゲージを用いたが,集光領域の大きさが数μmと微小であり,集光部とセンサー受圧部面積とは直径比が50であることを前提に計測した.その結果,信号そのものは受圧できたが,この面積比による感度が低いため,計測を複数ショット作用させ平均して算出した.その結果,レーザ照射時の最大圧力は,非照射のものと比較して,集光部で0.2-0.3 MPa程度のものであることがわかった.この衝撃圧力の計測値は,代表者らのこれまでの研究成果から,再生する組織細胞を破壊するよりは小さく,刺激するには十分であることがわかった.今後,集光領域と同程度の微小ビーズを用いて運動を計測することで作用した力(圧力)の測定をおこなう.次に,(2)カプセル膜近傍の気泡と衝撃波の干渉による“カプセル破壊”に至る現象を気泡変形挙動の可視化や圧力計測等によって明らかにして,衝撃波作用の最適化をすること,については, (1)の圧力確認後,本来であれば膜近傍の気泡にこのマイクロ衝撃波を作用させて観察する予定であったが,可視化系を作成しカメラで撮影を行ったところ,高速現象ではあるものの集光点近傍で発光および気泡が発生していることが確認できた.この発光現象の色から波長を求めて確認したところ水素の波長であることがわかった,また,発光前後での撮影を行い,圧力発生が,キャビテーション気泡発生に伴うものではなく,プラズマによる水分解の気泡発生の可能性が高いことが示唆された.

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis of Deformation Process of a Bubble in an Elastic Capsule by Shock Waves and Their Medical and Biological Applications,2018

    • 著者名/発表者名
      M. Tamagawa, T. Imakado and R. Ogasahara
    • 雑誌名

      Proc. of 31th International Symposium on Shock Waves

      巻: 2 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [学会発表] 衝撃波組織再生培養システム開発のための時短パルスレーザー誘起衝撃波生成の検 (第2報気液ならびに固液界面位置の水中内レーザ集束に及ぼす影響)2018

    • 著者名/発表者名
      今門利和, 玉川雅章, 寺島涼介
    • 学会等名
      平成29年度衝撃波シンポジウム
  • [学会発表] 衝撃波組織再生培養システム開発のための時短パルスレーザー誘起衝撃波生成について2017

    • 著者名/発表者名
      今門 利和, 玉川 雅章
    • 学会等名
      日本機械学会 2017年度年次大会
  • [学会発表] Analysis of Deformation Process of a Bubble in an Elastic Capsule by Shock Waves and Their Medical and Biological Applications,2017

    • 著者名/発表者名
      M. Tamagawa, T. Imakado and R. Ogasahara
    • 学会等名
      31th International Symposium on Shock Waves (ISSW31)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 高度物理刺激と生体応答(“衝撃波による細胞刺激” 分担)2017

    • 著者名/発表者名
      玉川雅章
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      養賢堂
    • ISBN
      978-4-8425-0562-6

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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