本研究は,スーパーコンティニュアム白色光源をニ酸化テルル製の音響光学チューナブルフィルタ(AOTF)で分光し,光弾性変調器(PEM)による高速でかつ高精度な分光ストークス偏光計と分光ミュラー行列偏光計を確立したこと,部分ミュラー行列の解析および高速回転の位相子と同期をとることで高精度な完全ミュラー行列計測を可能としたこと,光学シミュレーション解析法である境界要素法(BEM)偏光情報の構造性複屈折情報と複吸収(二色性)から3次元ナノ構造を決定するシミュレーションを行い数nmの計測感度を持つことが確認できたこと,さらに,分光特性から3次元ナノ構造および材料(構成元素)解析の可能性を示した。
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