• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

60000 rpm,50 kWの出力を持つ大容量高速ベアリングレスモータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15H03955
研究機関北海道大学

研究代表者

竹本 真紹  北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (80313336)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード省エネルギー / 省資源 / 高速回転 / 大容量 / 磁気浮上 / ベアリングレスモータ
研究実績の概要

近年,省エネルギー・省資源対策などから,モータへの高効率化・高出力化の要望が年々高まっている。その解決策として注目されているのがモータの高速化である。そのため,電動機と磁気軸受の機能を一体化したベアリングレスモータが注目されている。
そこで,平成29年度は,製作したベアリングレスモータの試作機およびドライブシステムを用いて引き続き負荷試験を実施した。試作機は,2ユニットをタンデムに接続した構造となっており,1ユニットをモータ動作させ,残りの1ユニットを発電動作させることで,通常実施することが難しい,高速回転下での実負荷試験を試作機単独で実施することが可能な構造となっている。この特長を活用することで,高速回転下における試作機の運転性能と冷却装置によるモータ内の各所の冷却性能の測定を実施した。さらに,測定結果と解析結果について,比較・検証を行い,提案構造と設計手法の有効性を明らかにした。
加えて,試作機は,高速回転を実現するために,低インダクタンスとなっていることから,インバータのスイッチングによるリプル電流が通常の回転速度で回転させる一般的なモータに比べて,原理的に大きくなる。この結果,電流リプルの増加によりスイッチング成分の鉄損が増大し,その分,高速回転機で大きな問題となる発熱が大きくなる。そこで,この電流リプルに起因したスイッチング成分の鉄損を一層抑制するために,次世代半導体デバイスであるSiC-MOSFETを用いた高性能ドライブシステムを新たに構築し,従来より大幅に高スイッチング化が可能な実験システムを構築した。そして,実際に,SiC-MOSFETを用いた高性能ドライブシステムにより実負荷試験を実施し,スイッチング周波数を向上することで,電流リプルに起因するスイッチング成分の鉄損が抑制可能であり,モータの発熱を低減できることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Operational Characteristics of an IPM-type Bearingless Motor with 2-pole Motor Windings and 4-pole Suspension Windings2017

    • 著者名/発表者名
      T. Matsuzaki, M. Takemoto, S. Ogasawara, S. Ota, K. Oi, and D. Matsuhashi
    • 雑誌名

      IEEE Transaction on Industry Applications

      巻: 53 ページ: 5383-8392

    • 査読あり
  • [学会発表] Investigation of a High Speed and High Power Density Bearingless Motor with Neodymium Bonded Magnet2017

    • 著者名/発表者名
      Y. Fu, M. Takemoto, S. Ogasawara, and K. Orikawa
    • 学会等名
      the 2017 IEEE International Electric Machines and Drives Conference (IEMDC2017)
    • 国際学会
  • [学会発表] 10万rpmにおいて高効率を実現する超高速ベアリングレスモータ2017

    • 著者名/発表者名
      竹本 真紹
    • 学会等名
      第37回モータ技術シンポジウム
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi