0.18mm径の細管先端に形成された水滴から直流電界中で負極性のコロナ放電を起こすときの、共振振動による水滴の先鋭化と分裂形態を把握するとともに、生成される帯電ナノ微小水滴の性状と生成される帯電水滴の数を増やす方法および帯電水滴による湿度調整法を検討した。 水滴の分裂頻度は体積に依存し,分裂時の第1パルス電流は水の導電率とともに大きくなり、放出電荷量も増加する。生成される微小水滴の粒径は数十nmである。電流パルスの減衰時間の解析から、水滴放出に伴う第1パルスは後続のコロナ放電パルスに比べて長く、導電率に依存する。生成される帯電水滴を用いて空気中の水分を凝集させて湿度を低下できることを示した。
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