• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

炭化ケイ素半導体を用いた耐極限環境CCDの開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15H03967
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 電子・電気材料工学
研究機関埼玉大学

研究代表者

土方 泰斗  埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (70322021)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード炭化ケイ素(SiC)半導体 / CCD / ガンマ線照射効果 / MOSキャパシタ / 界面準位密度
研究成果の概要

本研究では高い耐放射線性を有し、高温下でも動作が可能なSiC半導体を用い、CCDを作製することを試みた。まずはSiC MOSキャパシタの光応答、MOSキャパシタアレーにおける電荷輸送といったCCDの基本原理の検証から着手した。その結果、六方晶系SiC基板使用の場合は紫外光に対して、立方晶SiC基板では紫外-緑色域に対する光応答を確認した。フォトリソグラフィーを用いてMOSキャパシタアレーを作製し、SiCによる電荷輸送に世界で初めて成功した。SiCおよびSi MOSキャパシタに対するガンマ線照射試験を行い、Siに比べSiCは3桁もの高いガンマ線耐性を有することを示した。

自由記述の分野

半導体結晶工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

SiC半導体はパワーデバイスへの応用に極めて優れた物性値を有する上、自然酸化膜が良質な絶縁材料であるSiO2であることから、30年来に亘り世界各地でパワーMOSFETの開発が行われてきた。しかし、耐極限環境半導体のニーズが今よりも低かったためか、Siを置き換えてSiCでCCDを作ろうという発想は、筆者の知る限りこれまで全く無かった。従って、今回初めてSiC-CCDの試作に着手し、原理検証に成功したことになる。また、今回MOSキャパシタで得られた1MGyというガンマ線耐性は、撮像素子としては突出した値である。
本研究を通じて、高い耐放射線性を有するイメージセンサ実現のための道筋を与えたと言える。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi