Bi2Sr2CaCu2O8+δ固有ジョセフソン接合発振器において1THz以上の周波数領域でのコヒーレント発振を目指し、シャント抵抗有する固有接合アレイとストリップライン共振器との結合を試みた.数値計算上必要な素子パラメータを得ることができたが、接合アレイを形成する個々の接合特性の違いを制御できず共振器との結合は達成できなかった.このため発振素子の発振周波数を制限する原因の一つである自己発熱効果低減に向け、自己発熱を実験ならびに数値計算から評価した。得られた結果を素子作製プロセスに反映し自己発熱による素子温度上昇を抑制することに成功し、最高で1.12Tzの電磁波放射を観測することに成功した。
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