ホログラフィーは理想的な立体表示方式であるが、従来は,1ミクロン以下のピクセルピッチで約百万×百万の解像度をもつ表示素子が必要なため実現が困難であるとされてきた。本研究では、逆の発想で、ピクセルピッチを広げて画面サイズを拡大し、空間走査により視域を拡大する方法を提案した。これを、MEMS型空間光変調器とガルバノスキャナを組み合わせた視域走査型ホログラフィーにより実現した。さらに、複数のMEMS型空間光変調器を用いたマルチチャンネル型の構成を提案してさらなる大画面化を実現した。大画面化に対応して回転型平面スキャナを開発した。さらに、RGBレーザーを導入して時分割表示によるカラー化を実現した。
|