研究課題
基盤研究(B)
将来の高速光通信を実現するためには、複数の通信用光チャンネルを束ねる、光多重技術の適用が不可欠である。光多重を行うために、高精細光フィルタなどの、高度かつ複雑な光制御技術の開発が検討されてきた。本研究では、光時間周波数領域直交多重器を新たに提案し,その機能を実証した。高精細光フィルタなどの従来型の光回路を用いずに、毎秒160ギガビットの超高速光多重通信の実証に成功した。
光通信
本研究の学術的意義は、超高速光通信に必要な光多重を、従来に無いシンプルな方法で実現出来ることを示したものである。得られた成果は、著名論文誌、国際会議に投稿、採択され報告を行った。また、招待論文、招待講演を受けるなど、その意義は広く認知されている。本技術は、将来の光通信システムの中核を支える技術となる潜在性を持ち、インターネット性能向上への貢献も十分に期待できるため、社会的意義も大きい。