人間に点滅光のような刺激を提示すると,光の刺激は網膜から大脳後頭部(一次視覚野)にその刺激が電気信号として伝達される.この電気信号は,頭皮に電極を設置することで,頭皮上の電圧変化(頭皮脳波)として現れる.この点滅パターンを複数個用意して,同時に提示し,どれかに一つに注目する.このときの頭皮脳波を測定すると,注目パターンを特定することができる.この技術を用いることで,機器などをコントロールできる.これを脳コンピュータインタフェース(BCI)と呼ぶ.BCIの実装には,脳波から点滅刺激の種類を正しく推定する必要がある.本研究では,スパース信号処理を用いて,点滅刺激を正しく検出する技術を確立した.
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