室内空気質の不均一濃度分布と人体経気道暴露濃度予測を基に居住者の健康影響評価を行うための高精度かつ汎用的な数値予測手法の構築を目指し,次の研究課題を推進した. (1) 室内環境中の各種汚染物質を対象とした室内濃度分布の数値予測モデルを整理し,(2) 人体幾何形状に加え,鼻腔・口腔から気管支までの幾何形状を再現した気道モデルを統合した経気道暴露濃度評価のための新たな数値人体モデルを開発した.(3) 予測精度検証ために,3Dプリンタで透明アクリル製気道モデルを作成し,可視化計測により気道内流れ場測定を行った.(4) 「室内環境-人体周辺微気象-呼吸器系」に着目した経気道暴露濃度予測法を提案した.
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