研究課題
基盤研究(B)
巨大構造物を代表とする構造材料などに用いられている金属材料は一般に社会基盤材料と呼ばれている。そのような合金の組成は酸化物などと異なり、不定比であり、様々な組み合わせが可能である。このような合金は一般に不定比化合物と呼ばれており、本研究はその構造安定性がどのようにもたらされているかを知ることを目的に行われた。具体的には研究者らは複雑な構造を呈するステンレス鋼中の介在物、軽量高強度金属であるマグネシウム合金中に出現する特異的な周期構造、また触媒等への利用が考えられる金属微粒子に着目し、特に最新型の収差補正型透過電子顕微鏡を用いてこれらの材料に出現する複雑相の構造安定化に対しその起源を解明した。
金属物性