コリジンとCOを組み合わせたFTIRの詳細な検討により,次のことが明らかとなった。(1)二種類のルイス(L)酸点と一種類のブレンステッド(B)酸点が存在する。(2)骨格外Al由来のルイス酸点は,マイルドな酸処理によって除去される。(3) Si/Al比を上げていくと,強めのBおよびL酸点が除かれていく。(4) Si/Alが107より大きな範囲では,細孔内に存在するのはほとんどB酸であり,単位胞あたり一個以下に相当する。結果として,これを固体酸触媒とするDTO反応において,P/Eが36という非常に高い値が実現する。本研究がきっかけで,YNU-5という全く新しい骨格のゼオライトを創出した。
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