ハイブリッドロケット燃焼実験データの新しい解析手法として、ノズルスロート再現法を開発し、燃焼中の燃料-酸化剤比とノズルスロート面積の各履歴を同時に取得することに成功した。推力2 kN級モータを用いて、燃料-酸化剤比を幅広く変えて地上燃焼実験を行い、本再現法を適用した。当量比0.4から1.4の範囲内で、ノズル浸食速度と当量比の関係が得られ、過去に化学反応律速を仮定して予測された数値計算結果と一致する実験結果を示した。また、耐酸化性を念頭にノズル浸食抑制材料を選定し、地上燃焼実験により抑制効果を評価した。結果、グラファイトの表面をSiCでコーティングしたノズルが最も高い浸食抑制効果を示した。
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