研究課題
基盤研究(B)
本研究では、核融合炉に必要な強磁場下での水素とヘリウムの同時連続大量排気を可能とするSupersonic Jet Pump(SJP)の原理実証実験を行った。SJPとは、10 K程度に冷却した心棒の表面に、排気ガスの超音速ジェットを吹き付けて凝固させ、これをカッターで削ぎ落として気化し、排気するという装置である。実験の結果、今回製作したSJPの実効排気速度は空気で0.3 - 0.5 立方メートル毎秒と、大型ターボ分子ポンプと同等であること、この排気速度は 5 - 7 sccmで10万秒以上の空気排気後も保持されること、カッターの動作は特に水素成分に大きな影響を及ぼすこと、などが明らかとなった。
核融合学