研究課題
基盤研究(B)
組成の異なる銅酸化物超伝導体を主な対象として、放射線照射後の伝導および磁気特性を解析した。伝導特性の解析では、放射線照射による超伝導転移温度の上昇に成功し、kの効果は磁性の解析により得られたものと一致した。この結果は、放射線により生じた電子正孔対のうち、電子が酸素空孔などに捕獲され、正孔のみがドープされたことにより生じると考えられる。本研究の成果により、X線やガンマ線などの透過力の高い放射線の照射によって、超伝導体へのキャリアドープによる超伝導特性の向上が実証された。
放射線物理化学