研究課題/領域番号 |
15H04256
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 高知大学 (2016-2018) 東京大学 (2015) |
研究代表者 |
山口 正洋 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (60313102)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 嗅球 / 新生ニューロン / 生死選別 / スパイン発達 / 末梢性シナプス入力 / 中枢性シナプス入力 |
研究成果の概要 |
成体脳においても嗅球では新しいニューロンが生まれ生死の選別を受けている。研究代表者はマウスを用いて、この選別が匂いに基づく末梢性シナプス入力と上位中枢の嗅皮質からの中枢性シナプス入力の相互作用によって行われることを明らかにしてきた。本研究では、光・薬理遺伝学を利用して嗅球新生ニューロンへの末梢性・中枢性シナプス入力を操作する実験を通じて、末梢性シナプス入力単独ではなく、これを報酬と結びつけて学習させることによって新生ニューロンの発達が促進することを見出し、更にこの学習に中枢性シナプス入力が関わっていることを示唆する結果を得た。
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自由記述の分野 |
神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しいニューロンは周りのニューロンとの相互作用のなかで働いている。したがって、ニューロンの相互作用を担うシナプス入力の役割を理解することは、新しいニューロンを有効に活用して脳機能を高める方法を考える上で極めて重要である。新しいニューロンの発達を促進するシナプス機構の理解は、脳の発達・成長を担う基本メカニズムを明らかにするだけでなく、教育や再生医療においても大きく貢献すると考えられる。
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