本研究は、モノアミン分泌機構を解明するために、TGNにおけるPKD活性制御と膜曲率制御による分泌小胞形成に焦点を当てた解析を行うことを目的としている。特に、TGN局在のプロトルーディン結合タンパク質であるPDZD8およびTMEM55について、PKD活性化、TGNにおける小胞形成、モノアミン分泌への関与を明らかにする。平成27年度は、以下の研究を行った。 (1)PKDリン酸化とPKD活性化の解析 (2)TGNにおける分泌小胞形成の解析 (3)分泌物質の定量解析 (4)TGNに局在するプロトルーディン結合タンパク質の同定 方法として、PC12やマウス中脳初代培養などの分泌性神経細胞を用いたモノアミン分泌量の解析、分泌制御分子の複合体解析のためのプロテオミクス解析、PKD活性化機構を解析するための生化学的実験を行った。
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