研究課題
(1)A)ヒト膵臓がん細胞株由来Xenograft(CDX);膵臓がん細胞株の皮下或いは同所移植モデルと、B)遺伝子改変マウスモデル(Genetically engineered mouse model, GEMM);3種類のマウスpPtf1a-Cre、KRAS-LoxP、TP53-LoxPの交配による自然発がん性のマウスモデルの2種類の膵臓がん動物モデル(PCM)の構築を行った。(2)蛍光標識した抗フィブリン抗体と抗組織因子(Tissue factor, TF)抗体に加えて、抗VEGFR2/VEGFR3/PDGFRα/PDGFRβ/KIT /MCSFR抗体をGEMMに投与して,in vivoイメージング後に、腫瘍組織内分布を観察した。抗KIT /MCSFR抗体以外の抗体について、膵臓がん間質への強い集積性を確認した。(3)質量顕微鏡で、腫瘍内のドラッグデリバリーを観察するための条件設定を行った。CPT-11(SN-38のプロドラッグ)、Erotinib(EGFR阻害剤)、Gefitinib(EGFR阻害剤)、Sunitib(マルチキナーゼ阻害剤)のin vitroでの可視化に成功した。
2: おおむね順調に進展している
膵臓がん遺伝子改変マウスモデル(Genetically engineered mouse model, GEMM)の安定した作製に時間を要したことと、ドラッグイメージングに必要な前処理法の検討に難渋したことにより、スケジュールが遅れた部分もあるが、トラブルシューティングが出来たことと、in vivoイメージングなど、計画を前倒しで行えたところもある。以上の理由で、全体的にはおおむね順調に進展していると考えている。
膵臓がん遺伝子改変マウスモデル(Genetically engineered mouse model, GEMM)については、年度末には安定して使用できるようになった。ドラッグイメージングの前処理法も確立して、in vitroの可視化に成功した。本年度に生体内での分布様式も観察可能な状況になっている。
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