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2015 年度 実績報告書

細胞集団形成と器官の形態・機能形成のしくみの統合的理解

研究課題

研究課題/領域番号 15H04322
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

松井 貴輝  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (60403333)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード発生・分化
研究実績の概要

多細胞生物では、細胞が自律的に集まることでいろいろなパターンが生じ、高次機能を有する器官が形成される。器官形成などの生命現象では、これまで同種の細胞はすべて均一なものと考え、個々の細胞の個性・特性を無視してきたが、申請者は、同種の細胞でも細胞の大きさや遺伝子の発現量が異なり、しかも、その個性が絶えず時間変化していることを発見した。これに加え、平成27年度の研究では、この個性を定量評価するために必要な解析系を複数樹立し、定量データの取得を行った。

研究に必要な備品として、顕微鏡の購入を予定し、数社製品のデモを行ったが、いずれも欲しいスペックに到達しなかったので購入を見送った。そのため、未使用金が発生した。所属研究機関内で、利用しているゼブラフィッシュ飼育施設を移設・増設する必要が出てきたため、その費用として未使用金を利用することを予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

定量データが得られてきているので、おおむね順調と判断している。

今後の研究の推進方策

前年度に引き続き、力学特性や細胞シグナルを定量評価できるTgフィッシュラインを樹立するとともに、得られたラインを用いて、定量データを取得する。本年度より、ライトシート顕微鏡が利用可能になったので、これを活用する。得られたデータを基に、数理モデルの作成に着手する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Cell collectivity regulation within migrating cell cluster during Kupffer's vesicle formation in zebrafish2015

    • 著者名/発表者名
      Takaaki Matsui, Hiroshi Ishikawa and Yasumasa Bessho
    • 雑誌名

      frontiers in Cell and Developmental Biology

      巻: 3 ページ: 27

    • DOI

      10.3389/fcell.2015.00027

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Biomedical insights into cell adhesion and migration-from a viewpoint of central nervous system tumor immunology2015

    • 著者名/発表者名
      Mitsugu Fujita, Takaaki Matsui and Akihiko Itoh
    • 雑誌名

      frontiers in Cell and Developmental Biology

      巻: 3 ページ: 55

    • DOI

      10.3389/fcell.2015.00055

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Size regulation of the laterality organ in zebrafish2016

    • 著者名/発表者名
      Takaaki Matsui
    • 学会等名
      ICMBB in conjunction with the 23rd MSMBB SCIENTIFIC MEETING
    • 発表場所
      クアラルンプール、マレーシア
    • 年月日
      2016-03-09
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2017-01-06  

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