研究課題
本研究では、任意の細胞に適用可能な安全で(オフターゲット変異を最小限に抑えた)効率的なジーンターゲティング法の開発を目指した。このため特に、細胞内に導入したベクターDNAの非特異的な組み込みがどのようなメカニズムで起こるかを解析し、どうすればこの頻度をゼロにできるかを究明することに注力した。その結果、ついにalternative end-joiningに必須の因子を解明することに成功した。さらに、この機構が大きく3つのタイプに分類されることをはじめて突き止めるとともに、Nalm-6細胞において常にターゲティング効率100%を達成するための戦略を確立するに至った。
1: 当初の計画以上に進展している
alternative end-joiningに必須の因子を明らかにした。また、常時ターゲティング効率100%を達成できた。まだ課題は残されているが、当初の計画以上に進展していると考える。
研究成果の普遍性を検討するとともに、ランダム挿入体の抑制を介したターゲティング効率化の安全性の検証が必要となる。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件)
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