分裂酵母複製開始必須因子Sld3のN末端119アミノ酸領域は互いに相互作用し、Sld3タンパク質を安定化すると共に、2分子のSld3を複製開始点に供給する役割を担うことを示した。また、分裂酵母生細胞での複製開始点をlacO/LacI-GFPにより可視化した解析により、染色体腕部のTaz1依存的後期開始点は核膜に局在し、さらにG1/S期特異的にテロメアに隣接することを発見した。後期複製開始点は近傍にあるテロメア配列にTaz1が結合し、テロメアにあるshelterin複合体との相互作用を介してテロメアに近接し、テロメアにあるRif1-PP1(脱リン酸化酵素)により制御されることが示唆された。
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