研究課題
固体NMRを用いたロドプシンタンパク質のレチナール結合部位の精密構造解析法に関する研究を行ない、次のような成果を得ることができた。1. 光照射型-固体NMR法を用いて、センサリーロドプシンIIの光中間体におけるレチナール構造を明らかにした。特に、M中間体、O中間体、N'中間体由来のレチナールのNMR信号を区別して観測し、それぞれの中間体の配座を決定した。また、DFT計算による化学シフト値と配座の関係を示し、より詳細なレチナール配座を提唱した。この方法論を著書にまとめた。2. 光駆動型ナトリウムイオンポンプロドプシンのNa+とそれ以外のアルカリ金属イオンにおける構造の違いを明らかにし、特にレチナール結合ポケットの変化を示した。3. セグメント13C標識レチナールの抽出やオキシム体からアルデヒド型への再転換法の確率、及びそのようなレチナールの大腸菌発現系への組み込みを行い、ロドプシン結合型レチナールの構造解析への展開を示した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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