マガイニン2などの抗菌ペプチドのポア形成やトランスポータン10 (TP10) などの膜透過ペプチドの膜透過などの機能のメカニズムを解明するために、膜の張力などの要因がそれらの機能に与える効果を単一巨大リポソーム法により研究した。マガイニン2が誘起するポアは膜の張力が活性化するポアであることを明らかにし、初期段階でのポア形成の定量的な理論を構築した。TP10の膜透過性に対する膜の力学的性質の効果を明らかにし、膜透過のメカニズムの新しい仮説を提案した。さらに、他の抗菌ペプチド(ラクトフェリシンBとラクトフェリシンB (4-9))や膜透過ペプチド(オリゴアルギニン)の機能の素過程を解明した。
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