ビタミンAのアルデヒド型であるレチナールを発色団とするタンパク質は、総称してレチナールタンパク質と呼ばれる。生物の三大ドメイン(動物・細菌・古細菌)に万を越える分子が広く分布し、様々な光依存性機能を担っている。このような生物学的興味に加え、近年レチナールタンパク質を利用し、細胞や個体の機能を光で操作する技術(光遺伝学)が確立してきた。本研究では、これまでの研究を礎に、レチナールタンパク質を様々な手法により根源的に理解し(知る)、その知見に基づいた分子機能の改変・創成を行い(変える)、さらには様々な生命科学研究に利用できる光操作ツールを開発する(役立てる)ことを目的とした研究を行い成果を挙げた。
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