研究成果の概要 |
本研究では、染色体が紡錘体上で整列して正確に分配されるしくみについて研究を行った。染色体整列の課程では、染色体上の動原体が紡錘体を形成する微小管の側面に結合する状態(側面結合)を経て、末端に結合する状態(末端結合)に移行する。そこで側面結合に関与する分子の探索を行い、モーター分子であるダイニンやCENP-Eの関与を明らかにした。また側面結合と末端結合が協調的にはたらくことで、染色体が整列して正確に分配されることがわかった(Sci Rep, 2018)。さらに染色体安定性維持に重要な紡錘体チェックポイントに、分裂期キナーゼであるPlk1が関与することを明らかにした(Sci Rep, 2017)。
|