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2015 年度 実績報告書

オートファジーにおける膜形成過程の統合的理解と制御剤探索

研究課題

研究課題/領域番号 15H04371
研究機関大阪大学

研究代表者

濱崎 万穂  大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (30455216)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードオートファジー
研究実績の概要

A) 飢餓誘導により起こるオートファジーの分子機構の解明 オートファゴソームの形成場が小胞体・ミトコンドリア接触部位(MAM)であることを明らかいしたが、他のAtgやオルガネラとの関係のより詳細な解析を行った。主に光学顕微鏡を駆使して行い、最上流因子らも飢餓応答でMAMに局在することが明らかになった。
B) 小胞輸送に関わる因子の中でオートファジーに関わる因子を探索する。イメージングベースでのスクリーニング系を立ち上げsiRNA スクリーニングを実施し、候補因子が幾つかみつかった。セカンダリースクリーニング、サードスクリーニングを実施し候補を絞り、現在フェノタイプを観察している。最上流因子の局在に関与する可能性をもつ因子が現在候補となっている。
C) 飢餓時のMAMのプロテオミクス解析 なぜオートファゴソームがMAMで形成されるかに迫るため生化学的にMAM画分を取りプロテオミクス解析を行っている。MAM画分の精製にかなり時間を費やしたがようやくコンスタントに同じ結果をだせる精度にもってこれた。現在一回目の解析がおわり候補を絞っている。同時に2度目3度目のプロテオミクス解析を行っている最中である。
D) オートファジーに優位性の高い薬剤の探索 大阪大学がもつ薬剤ライブラリーを用い、イメージングベースの薬剤スクリーニングを開始した。候補がいくつかとれてきている状態である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新たなオートファジーに関与する因子の可能性をもつものが取れており、またそれが上流因子の局在に必須な可能性があり、期待が高まる。
薬剤スクリーニングやプロテオミクスに関しては今後検証が必要であり、候補が絞れることが期待される。

今後の研究の推進方策

取れている候補因子が本当にオートファジーに必要か詰めていく。またMAM関連因子や薬剤は現在あがっている候補の2次、3次スクリーニングを行い候補を絞る。イメージング解析による上流因子とMAMの関係は揃い次第論文にする予定である。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 7件)

  • [国際共同研究] IRB(スペイン)

    • 国名
      スペイン
    • 外国機関名
      IRB
  • [国際共同研究] LMB(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      LMB
  • [国際共同研究] EMBL(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      EMBL
  • [学会発表] オートファジー 生命を支える細胞内大規模分解系の分子機構と疾患における役割2016

    • 著者名/発表者名
      濱崎 万穂
    • 学会等名
      第20回 大阪小児骨系統疾患研究会
    • 発表場所
      梅田
    • 年月日
      2016-02-20
    • 招待講演
  • [学会発表] Lysophagy: Novel selective autophagy eliminating damanged oraganelles and suppressing diseases2015

    • 著者名/発表者名
      Maho Hamasaki
    • 学会等名
      ASCB
    • 発表場所
      San Diego, アメリカ
    • 年月日
      2015-12-15
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] autophagy --organizing the session with Noboru Mizushima2015

    • 著者名/発表者名
      Maho Hamasaki
    • 学会等名
      BMB
    • 発表場所
      Kobe
    • 年月日
      2015-12-01
    • 国際学会
  • [学会発表] Correlative studies on autophagy proteins using 3D electron microscopy with precise spatial information2015

    • 著者名/発表者名
      Maho Hamasaki
    • 学会等名
      JST CREST-PRESTO joint international symposium
    • 発表場所
      東大
    • 年月日
      2015-11-05
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] オートファジーの膜動態の解明を目指して2015

    • 著者名/発表者名
      濱崎 万穂
    • 学会等名
      奈良先端 研究科セミナー
    • 発表場所
      奈良先端大学
    • 年月日
      2015-09-24
    • 招待講演
  • [学会発表] Insight into theh molecular mechanism and the role of autophagy2015

    • 著者名/発表者名
      Maho Hamasaki
    • 学会等名
      IRB seminar
    • 発表場所
      IRB、スペイン
    • 年月日
      2015-09-16
    • 招待講演
  • [学会発表] オートファジー 〜生命を支える細胞分解系の分子機構と疾患における役割〜2015

    • 著者名/発表者名
      濱崎 万穂
    • 学会等名
      糖鎖学会
    • 発表場所
      東大
    • 年月日
      2015-08-02
    • 招待講演
  • [学会発表] The study on the autophagosome formation site2015

    • 著者名/発表者名
      Maho Hamasaki
    • 学会等名
      LMB imaging seminar
    • 発表場所
      LMB, イギリス
    • 年月日
      2015-04-22
    • 招待講演

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公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-08-29  

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