2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良良典先生が見つけられたオートファジーは、細胞が飢餓など非常事態に陥った際に生き延びようとするための機構である。例えば、細胞が飢餓に陥ると、その場を生き延びるために細胞質やオルガネラなどの一部を分解し再利用して必要なものを作り出すことで生き延びる。その際に、直径1umのオートファゴソームというオルガネラにより行われる。オートファジーの本格的な研究が始まって20年強経つが、未だに緊急事態にできるこのオルガネラがどうできてくるのか詳細なメカニズムがわかっていない。本課題では細胞内でどのようにオートファゴソームが作り出されるのか、多面的に解析をする。
|