研究課題
基盤研究(B)
花成ホルモン(フロリゲン, FT蛋白質)に関して、その輸送の時間的な側面や葉における篩管要素への積み込みから茎頂分裂組織の細胞への細胞間輸送による伝搬までの過程、茎頂分裂組織における分布様態や作用機構には未解明の課題が多く残されていることから、これら2つの研究課題について研究をおこなった。フロリゲン(FT蛋白質)輸送過程の時間的側面の解明と輸送に関わるFT蛋白質上のアミノ残基の同定、NakR1 とカリウムによるmiR156-SPLモジュールを介したフロリゲン遺伝子(FT遺伝子)の転写制御による花成制御経路の解明、花成前の茎頂分裂組織におけるFT蛋白質の一過的な蓄積の発見などの成果を挙げた。
植物の発生生物学