研究課題
平成29年度(最終年度)では、昨年度に引き続いて食欲調節ホルモンや関連したホルモン情報伝達系(コレシストキニン、神経ペプチドY、オレキシン、PACAP、アルギニンバソトシン、ミネラルコルチコイド)による、摂食と情動に係る生得的行動やこれらの行動を駆動する脳機能の解明を目指して、分子遺伝学的解析と神経行動学的解析に優れた動物モデル(小型魚類:キンギョ、ゼブラフィッシュ、メダカ、ウシガエル幼生)を用いて研究チーム4名が、個々の得意分野を活かしながら、脳機能解明のための技術や行動観察の方法論も合わせて研究を推進した。その結果、神経ペプチドYとオレキシンの相互作用、ミネラルコルチコイド受容体ノックアウトメダカにおける異常行動の観察、バソトシンノックアウトおよび同受容体ノックアウトメダカにおける摂食・情動行動への影響に関して、研究を進めることができた。また、PACAP及びその受容体ノックアウトゼブラフィッシュを作出し、行動への影響を探る実験を実施し、情動行動や記憶学習行動への影響を見出すことができた。さらに、理工学研究部テニュアトラック事業に関する研究プロジェクトや所属機関と国外研究機関との交流協定と連携しつつ、小型魚類をモデルとした世界レベルの新規研究拠点の形成も主な目的とし、マレーシア国モナッシュ大学医学健康科学学部との小型魚類の行動解析に係る国際共同研究体制を構築した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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https://toyama-u-bio-kmatsuda.jimdo.com/