研究成果の概要 |
鳥類のW染色体には古くから卵巣決定遺伝子が存在することが予想されているが、未だ同定に至っていない。本研究の目的は、未だ明らかとなっていない鳥類の性決定(卵巣決定)遺伝子を、Z染色体とW染色体の差が小さいエミューを用いて同定することである。そのために、以下の3つの研究計画を実施した。(1) 細胞培養,染色体標本作製,マイクロダイセクションとZ, W染色体DNAの抽出、(2) 性決定時期の確定、(3) RNA-seqによるメス特異的な転写産物の同定。その結果、ZおよびW染色体上の候補配列を選定するとともに、DMRT1遺伝子にバリアントが存在することを明らかにした。
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