研究成果の概要 |
我々は動物の温度適応を解明するために、線虫C. elgansの低温適応を解析している。これまでに、頭部の温度受容神経ASJが温度を受容し、インスリンを介して腸が低温適応を制御することが分かっている。本研究では、腸のインスリン経路の下流で精子が低温適応に関与し、精子が温度受容神経ASJに影響を与えていることが明らかとなった。つまり、神経から腸、腸から精子へと伝わった情報が、精子から神経へフィードバックされるという生体内サーキットが示唆された(Sonoda et al., Cell Reports, 2016)。
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