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2017 年度 実績報告書

グッピーにおける雌配偶者選好性の個体間変異と可塑性の進化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15H04419
研究機関東北大学

研究代表者

河田 雅圭  東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90204734)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード可塑的変化 / DNAメチル化
研究実績の概要

本年度は、性選択形質である雄のオレンジスポットに含まれるβカロテンが選好性を変化させる作用に注目し、その摂取量が(1) DNAメチル化を介して雌の眼と脳にもたらすエピジェネティックな影響と(2)雌の色覚関連遺伝子の発現に与える影響を検出した。高βカロテン条件、低βカロテン条件(βカロテンなし)で飼育した雌個体を実験に用いた。雌の眼と脳のエピジェネティックな変化を比較するため、全ゲノムバイサルファイトシーケンスを行い、DNAメチル化状態が異なる遺伝子を検出した。雌のDNAメチル化状態が変化は、眼の高βカロテン条件でDNAメチル化が増加していた遺伝子(45遺伝子)には色覚関連遺伝子が多く(14遺伝子)、脳の高βカロテン条件でDNAメチル化が増加していた遺伝子(43遺伝子)には神経伝達に関係する遺伝子が多い傾向があった(13遺伝子)。遺伝子発現量においては、高βカロテン条件でオプシン遺伝子RH2-2の発現量が低く、イオンチャネル遺伝子CNGB3の発現量が高い傾向にあった。また、βカロテン条件と遺伝子発現が雌のオレンジ雄選好性に与える効果について検定した。その結果、オプシン遺伝子LWS-1において、全体では発現量が高いほど選好性が高くなり、低カロテノイド条件では発現量が高いほど選好性が低くなる傾向がみられ、βカロテン条件によって発現量の効果が選好性に与える影響に異なる傾向があった。錐体ロドプシンキナーゼ遺伝子GRK7Aにおいては、全体では発現量が高いほど選好性が低くなるが、低カロテノイド条件では発現量が高いほど発現量は選好性が高くなる傾向がみられ、βカロテン条件によって発現量の効果が選好性に与える影響に異なる傾向があった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] グッピーにおいて錐体オプシン遺伝子の多型が 色覚およびメスの配偶者選好性に与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      酒井祐輔、河村正二、河田雅圭
    • 学会等名
      日本進化学会第19回大会

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公開日: 2018-12-17  

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