研究課題/領域番号 |
15H04434
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中園 幹生 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (70282697)
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研究分担者 |
間野 吉郎 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, ユニット長 (20355126)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | トウモロコシ / テオシント / 耐湿性遺伝子 / 酸素漏出バリア / マッピング |
研究実績の概要 |
昨年度までに特定された第3染色体短腕上の候補制御領域内で組換えをおこしている23系統の酸素漏出(Radial Oxygen Loss: ROL)バリア形成能を評価したところ、6系統においてROLバリアの形成が観察された。この結果から、6系統が共通して持つ約4.0Mbの領域がROLバリアの候補制御領域であると推定された。さらに、この約4.0Mbの候補制御領域内で組換えを起こしている11系統について同様の評価を行ったところ、6系統においてROLバリアの形成が観察された。最終的に、これらの6系統が共通して持つ約232kbの領域がROLバリアの候補制御領域であると推定された。 ROLバリア形成を制御する遺伝子が座乗すると考えられる約232kbの候補制御領域内には、トウモロコシのリファレンスゲノムにおいて5つの遺伝子が推定された。これら5つの候補遺伝子について根端からの距離別に発現解析を行った結果、1つの候補遺伝子において、トウモロコシ、ニカラグアテオシントともに、嫌気条件下で発現が誘導されることが明らかになった。また、根の組織をレーザーマイクロダイセクションで切り分けた後に、この遺伝子の組織特異的な発現解析を行った結果、トウモロコシではいずれの組織においても発現の嫌気誘導性が観察されたのに対し、ニカラグアテオシントではROLバリアが形成される組織である表層特異的に発現が誘導されることが分かった。これらの結果から、この遺伝子がROLバリア形成に関わる候補遺伝子であることが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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