タバコ野火病菌(Pta)の菌体密度感知機構転写因子(PsyR)の組換えタンパク質はアシルホモセリンラクトン(AHL)不在下でAHL合成酵素遺伝子プロモーターに結合し、AHL存在下で転写を増高させる正の転写制御因子であることを明らかにした。また、PsyRはタイプIII 分泌機構の転写制御遺伝子であるhrpL遺伝子プロモーターに存在する非完全逆方向反復配列に結合することを明らかにした。Pta及びAHL を生産しないトマト斑葉細菌病菌では、高菌体密度でnoncoding small RNAであるrsmX, rsmYが高発現し、Gac/Rsmシグナル経路の重要性が推察された。
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