研究課題
CYP716Aサブファミリーは、β-アミリンなどの28位酸化活性を有することを、酵母発現系を用いた機能解析により見出している(Fukushima et al. 2011)。より高活性のCYP716Aサブファミリー分子種を取得すべく、3種類のオキシドスクアレン環化酵素OSC(aAS、bAS、LUS)、および6分子種のCYP716A酵素をそれぞれ組み合わせて酵母内で発現させ、生産されたC28位酸化トリテルペノイドの量を比較した。その結果、CYP716A48(オリーブ由来)、CYP716A49(シュガービート由来) は上述の3種の骨格全てに対して、最初に発見されたCYP716A12(タルウマゴヤシ由来)より高い酸化活性を示した。カンゾウにおいては、これまで研究代表者等が単離したCYP72A154、ならびにYP93E3に加え、28位の酸化酵素遺伝子CYP716A179を酵母発現系により機能同定した(Tamura et al. 2017)。CYP72A154、CYP93E3については、これらの遺伝子を標的とする CRISPR/Cas9 発現ベクターを作成し アグロバクテリウムリゾゲネスを介した形質転換を行った。その結果、Single guide RNAを発現したCRISPR/Cas9においては、いずれの遺伝子をターゲットとした場合においても、ゲノム編集された毛状根を取得することができなかった。それに対し、Multiple guide RNAを発現したCRISPR/Cas9においてはCYP72A154 および CYP93E3 を標的とし, 1 塩基から数百塩基,、さらには 1,600 塩基以上の欠失を導入することができた。 これまでにカンゾウのゲノム編集の報告はなく、 本研究が初の報告となる。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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