免疫応答を調節する食品因子に着目して、免疫応答抑制機能をもつ制御性T細胞および制御性B細胞の分化・活性化を誘導する食品因子を検索し、その作用機構や経口投与した際の抗炎症効果を解析した。植物に含まれる化学成分であるフラボノイドの一部にそのような活性化があることを見出し、これらが炎症性腸炎動物モデルにおいて抗炎症効果を示すことを明らかにした。このような免疫抑制機能を有する食品因子は、アレルギーなどの免疫疾患の予防や症状を軽減したり、慢性炎症を発症基盤とする生活習慣病の予防などに効果を示すことが期待される。
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