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2017 年度 実績報告書

マウスを用いた1型と2型糖尿病の双方の発症に関わる原因遺伝子の同定とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15H04499
研究機関名古屋大学

研究代表者

堀尾 文彦  名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20165591)

研究分担者 大野 民生  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90293620)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード1型糖尿病 / 2型糖尿病 / 疾患感受性遺伝子 / 膵臓ランゲルハンス氏島 / インスリン分泌
研究実績の概要

(1)マウス・コンジェニック系統群を用いた2型糖尿病原因遺伝子の存在領域の絞込み  8種類のコンジェニック系統に通常飼料あるいは高脂肪食を与えて、2型糖尿病形質の判定結果と導入した染色体領域との連鎖解析を行った。その結果、2型糖尿病の主原因であるインスリン分泌不全を発症させる原因遺伝子が第11番染色体のセントロメア~25.96 Mbに存在するまでの限局に成功した。また、もう一つの主原因であるインスリン抵抗性を発症させる原因遺伝子が第11番染色体の44.45~48.49 Mbに存在するまでの限局に成功した。
(2)第11番染色体上のインスリン分泌不全を規定する原因遺伝子の候補遺伝子の選抜  第11番染色体のセントロメア~25.96 Mb領域に存在する338個の遺伝子の内、NSYマウスとC3Hマウス(対照系統)との間でエクソン領域にアミノ酸置換を伴う変異を持つ遺伝子の中でインスリン分泌に関連すると想定されるものは抽出できなかった。一方、338遺伝子の中でインスリン分泌と関連が想定されるglucokinaseを含む8遺伝子を候補遺伝子として選抜できた。
(3)第11番染色体上のインスリン抵抗性を規定する原因遺伝子の候補遺伝子の選抜  第11番染色体の44.45~48.49 Mb領域に存在する51個の遺伝子の内、インスリン抵抗性に関与しているadam19とebf-1の2遺伝子を候補として選抜した。両者の肝臓、脂肪組織、骨格筋でのmRNAレベルを測定した結果、インスリン抵抗性を示すコンジェニック系統と対照系統(C3H系統)との間で有意な鎖は検出できなかった。よって、NSYマウスでのこの2遺伝子についてのさらなる解析が必要である。

現在までの達成度 (段落)

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 糖・脂質代謝異常症の遺伝因子と食事因子に関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      堀尾文彦
    • 雑誌名

      日本栄養・食料学会誌

      巻: 71 ページ: 267-274

    • 査読あり
  • [学会発表] NSYマウスの2型糖尿病遺伝子座(Nidd1nsy)のコンジェニックマウスを用いた解析2019

    • 著者名/発表者名
      長田裕太郎、小林美里、田中沙良、大野民生、村井篤嗣、堀尾文彦
    • 学会等名
      日本農芸化学会2019年度大会
  • [学会発表] NSYマウスの2型糖尿病遺伝子座(Nidd1nsy)の作用と存在領域の解析2018

    • 著者名/発表者名
      長田裕太郎、小林美里、大野民生、村井篤嗣、堀尾文彦
    • 学会等名
      第72回日本栄養・食糧学会大会
  • [学会発表] 糖・脂質代謝異常症の遺伝因子と食事因子に関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      堀尾文彦
    • 学会等名
      第72回日本栄養・食糧学会大会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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