研究課題
現在、市場に流通する医薬品のほとんどがGタンパク質共役受容体(GPCR)を介して作用していると言われるように、生体制御分子(ホルモン、食品機能性成分、医薬品など)の多くが受容体を標的として生理作用を発現する。さらに、これらの生体制御分子の多くは、生体内において肝臓等の臓器で代謝され、その代謝産物が神経細胞などで受容体に作用し機能していることが想定される。また、作用標的としての受容体は、GPCR以外には、転写調節因子である核内受容体等も考えられる。本研究では、上述の生体制御分子の機能制御および代謝機構としての硫酸化に着目し、硫酸化された生体制御分子の酵素的調製法開発、受容体を介した情報伝達機構の解析技術開発と神経系細胞におけるその生理機能解明を目的とした研究を行った。具体的には、細胞応答を基盤にしたGタンパク質共役受容体評価システムの検討を実施し、4種の異なる情報伝達経路をそれぞれ評価可能なレポーターアッセイ系の構築を目指して研究を実施した。NFAT-REやSREを標的とした複数のレポーターアッセイ系を構築し、主として食品成分およびその硫酸体の評価を行った。さらに、プロテオミクスによる生体制御分子硫酸体の生理機能解やモデル動物実験による生体制御分子硫酸体のメタボローム解析など、先端計測機器を用いて、タンパク質や代謝産物を網羅的に解析する事から、生体制御分子硫酸体の生理機能を明らかにする事を目的に研究を実施した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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