研究課題/領域番号 |
15H04516
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
寺嶋 芳江 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (20521909)
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研究分担者 |
奈良 一秀 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (60270899)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 菌根菌 / 外生菌根菌 / リュウキュウマツ / 南西諸島 / 高島 / 低島 |
研究実績の概要 |
外生菌根菌(以下菌根菌)は樹木の根に共生し、土壌中の無機栄養分を樹木に供給する菌である。琉球列島において広く分布する固有種の「リュウキュウマツ」の根には、菌根菌が共生していることが明らかになっている。琉球列島の島々はその形成史の違いにより2つのタイプに分けられる。古期岩類や火山活動によって形成された山地を有する島で、海進時にも海没しなかった「高島」と、琉球石灰岩からなる低平な島で海進時に海没したとされる「低島」である。高島のリュウキュウマツは自生のものであるが、低島のリュウキュウマツは1680年代以降に沖縄本島から移入されたものである。このように高島と低島では地史やマツ林の形成過程に違いがあり、これらの違いが菌根菌群集に影響している可能性が考えられる。本研究では琉球列島の低島に成立しているリュウキュウマツ林において、土壌中に埋土胞子群集として存在している菌根菌を分析し、これまでに調べられている高島のデータと比較することで、菌根菌群集の違いやその要因について考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り調査、解析が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
得られたデータを解析する。
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