研究課題/領域番号 |
15H04517
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
星崎 和彦 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (30322655)
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研究分担者 |
野口 麻穂子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00455263)
正木 隆 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60353851)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 毎木調査 / 稚樹全数調査 / リターフォール年変動 / 結実豊凶データ / ビッグデータ |
研究成果の概要 |
岩手県と茨城県の大規模森林長期観測調査区において、①直径1~5cmの全稚樹の太さと根元位置を記録する調査を行い、既存のデータベースに追加した。また、②リター落下量について世界有数の質・量のデータセットを作成した。①この調査の結果、直径1~5cmの全木ついて世界標準の規格のデータセットが数ヘクタールの面積で完成し、②落葉落枝については1990年以降、12万レコードを超えるビッグデータが完成した。 さらに、こうしたエコロジカル・ビックデータの活用例として、稚樹の全数調査とこれまで主流のサンプル調査による森林構造パラメータの比較、およびリターフォールの年変動の解析の2つの事例研究を行った。
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自由記述の分野 |
森林生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森林生態学では、世界共通の調査方法で取得したデータをシェアして統合的な解析を行う研究がしばしば行われるが、日本のデータはこれまで世界標準の手法に則ってこなかったために、高い質を持ちながら世界で共有されるデータセットに含められていなかった。本課題によって、森林内の全樹木を調べる毎木調査について世界標準の調査法のデータセットが完成し、また開花結実量については25年を超える期間の世界有数のエコロジカル・ビッグデータが完成した。こうしたエコロジカル・ビックデータの有効性を例証したことで、国内の森林モニタリングを世界基準に高めた。
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